【財務会計】損益分岐点分析について

財務・会計

商売をやる上で欠かせないのが利益。販売計画などを立てる際には必ず知っておかないといけない知識なので、ぜひ勉強しておきましょう。

損益分岐点分析とは

損益分岐点分析とは、財務分析の手法の一つです。

英語では“Cost-Volume-Profit Analysis”と言い、CVP分析と呼ばれることも多いです。

何を知りたくてやるのか

変動費と固定費の関係を知る

「売上高=費用+利益」が成り立っており、その中の費用は固定費と変動費に分けられます。この比率などを知ることで、めっちゃ売らないと儲からないのか、固定費を削減するためにオペレーションを改善した方がいいのかなどの判断をすることができます。

売上高や販売高の目標設定に使う

損益分岐点が分かるということは、つまり「ここから先は黒字」というタイミングがわかるということです。

具体的には、アイスクリームを99個しか売れないと原材料費や人件費で赤字だけど、100個売ると利益が出るから、最低でも100個をノルマにしよう、という感じです。

どんな商売でも目標値を考える際には避けては通れない数字です!

どうしたら利益が大きくなるか知る

固定費と変動費の関係でも触れましたが、利益の最大化を図る時、必ずしも数を増やして売ることが大事とは限りません。例えば変動費率が高ければ高いほど、売っても売っても利益が微増になります。いわゆる薄利多売型ですね。

こうした場合は、目標利益の達成のためには販売数を増やすよりも変動費率を抑える方が効率がいい時もあります。例えば、燃料の仕入れ先を安いところに切り替えるとかです。

このように、損益分岐点を分析するに当たって、固定費と変動費の関係性を知り、どうしたら利益が最大化するのかを考えることができます。

分析にあたって使うもの

損益分岐点分析にあたって、よく出てくる要素は以下です。

固定費

固定費はその名の通り、売上高の増減には関係せず、一定額発生する費用のことです。建物代、土地代などが代表例です。製造業では高め、卸売やサービス業では低めになる傾向があります

変動費

変動費は、売上高の増減に比例して増減する費用のことです。販売個数が増えれば材料は多く仕入れなくてはいけませんよね。そのため、材料の仕入額は売上高が増加するのと比例して増えていきます。

大ロットで注文すれば多少は抑えることができるので、これも一つの施策として考えられます。

限界利益

「限界利益=売上高ー変動費」で求められます。簡単に言うと、固定費と利益の合計額です。

限界利益は主に企業の内部分析で使用される数値で、商品ごとの限界利益を求め、この商品を販売停止にすれば改善される、といった分析をします。問題点の分析が容易になるため、よく利用されます。

変動費率

売上高に対する変動費の比率のことです。「変動費率=変動費/売上高」で求められます。

つまり、「変動費=売上高×変動費率」が成り立ちます。これはよく試験でも出てきますね。

変動費率は、とりあえずの収益力を見るときに使用されます。

損益分岐点売上高

損益分岐点売上高は、損益がゼロになる売上高のことです。売上高と費用が同額になるポイントなので、求める式は以下です。

「損益分岐点売上高=固定費/(1ー変動費率)」

この式に数字を当てはめていけば、簡単に求まります。

試験でいうと、まず変動費率を求めてから損益分岐点売上高を求めるケースが多いですね。あとは、貸借対照表から固定費と変動費を引っ張ってきて計算したりします。この辺は覚えるしかないですが、変動費に関しては注意書きで定められているケースも多いです。

損益分岐点比率

損益分岐点比率は、「(損益分岐点売上高/実際の売上高)×100」で求められます。

企業がどの程度利益を出せる財務状況なのかを知ることができる比率です。

安全余裕率

安全余裕率は、損益分岐点売上高に対して実際の売上高にどのくらい余裕があるかを示す指標です。

「{(実際の売上高ー損益分岐点売上高)/売上高}×100」で求められます。

もちろん、高い方がいいです。安全余裕率が高いと、例えば天災で材料の原価が上昇してもすぐには苦しくならないなど、企業の体力が高い状態だと言えます。

営業レバレッジ

営業レバレッジとは、売上高の増減によって利益がどれだけ増減するのかという係数のことです。

「営業レバレッジ=限界利益/営業利益」で求められます。

この営業利益の部分ですが、経常利益ベースのCVP分析の場合は経常利益に置き換えて計算します。

基本的にどこかに「経常利益ベースの分析で、、」的な一言が書いてあるので、試験の際はよく問題文を読むようにしてください。

まとめ

今回は損益分岐点分析について簡単にまとめました。

試験問題の中では簡単な部類になるので、ぜひ対策を進めてください。

そのうち図などを使ってまとめ直すつもりです。

中小企業診断士試験にオススメのテキスト

僕のオススメはこれです。

みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書

学習範囲の広い中小企業診断士試験において、テキストに求めるべきは

  • 網羅性(学習範囲が偏っていないか)
  • 視認性(ぱっと見のわかりやすさ)
  • 効率性(勉強したい時にすぐできるか)

この3つが非常に重要です。

その中でも、個人的には網羅性が特に重要だと思います。

一次試験はマークシート方式。ということは……

中小企業診断士試験の一次試験はマークシート方式です。つまり、頭の片隅にでも知識があれば、選択肢が呼水となって正しい答えを導き出せる可能性が高くなります。

マークシート問題において、正当の導き方は3つあります。

1つ目は、正しい答えをダイレクトに求めること。これは、答えを明確に知っている、もしくは答えの導き出し方がわかっている状態で可能です。本来はこの解答方法で全てに答えるべきなのですが、学習範囲が広ければ当然抜け漏れが発生します。どんなに勉強したって完璧にはできません。

2つ目は、消去法で解答を導き出すこと。選択肢のうち正しくないものを消していき、残った1つが答えになるというパターンです。この方法は選択肢ありきの解答手法ですので、完璧な力が身についているという訳ではありません。二次試験では苦しむ可能性が高いので、注意が必要です。

3つ目は、勘で解答すること。これはほとんど運任せの手法なので基本的にはオススメしません。ただし、せっかくの選択肢ですから、時間切れになるくらいならどの番号でも必ず塗りつぶしておきましょう。当たればラッキーだと思えば大丈夫です。

これらの解答方法を考えると、テキストの網羅性は非常に重要であるとご理解いただけるのではないでしょうか?頭の片隅にでも知識として残っていれば、消去法に役立ちます。勘で解答するにしても、確実に違うとわかる選択肢があれば、正解する確率は上がります。

やる気の出ない時でも適当にパラパラと眺めるだけで一定の効果があるテキストだと、意外と効果があったりするんです。こうした点から、上記のテキストをオススメしています。

【みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書】のここがいい!

フルカラーで見やすい

まず、非常に視認性が高いテキストになっています。中小企業診断士試験のテキストは文字の羅列になっているものも結構多いです。これは、論点が多く図解するのが難しいというのも理由の1つです。しかし、本書では可能な限りわかりやすく図解されており、馴染みのない分野でもイメージで覚えやすい作りになっています。

イメージできるってすごく大事なんですよよ。試験では7科目が問われるわけですが、例えば仕事で会計をやっている人も工場の生産方法について学ばなければいけないのです。全くの畑違いの分野だと、文字だけで書かれていてもイメージできないんですよね。そのため、フルカラーで図解が多いテキストはとても便利です。

科目別に分冊できる

中小企業診断士試験は7科目あり、どれも学習範囲が広いです。つまり、テキストもそれだけ分厚くなるということ。

持ち運びで苦労するのは非常にもったいないです。かといって、電子書籍にすると書き込みが不自由だったりして扱いにくいのも事実。本書は科目ごとに分冊して持ち歩くことで、その日に学習するテキストだけを持ち運ぶことができ、負担が軽くなります。

暗記用の赤シート付き

学生時代から暗記といえば赤シートという人も多いと思います。

特に中小企業診断士試験は暗記科目がとても多いです。スキマ時間を有効活用して暗記科目をこなしていかないと、結構厳しい戦いになります。

暗記科目のコツは、ほんの少しでもいいから毎日触れることです。電車移動や寝る前にささっと確認するだけでもいいです。毎日触れることで、その科目で何を学習したのかを忘れにくくなります。

側注が充実している

僕が重視している網羅性に関する部分です。本書では重要な論点を図解でわかりやすく説明しているほか、試験に出る可能性はあるけどそこまで重要な論点ではない部分を側注で書いてくれています。また、改訂版では最新の試験の出題傾向に合わせて側注を追記しているので、学習で重視すべきポイントがわかるようになっています。隅々まで読み込めば、きっと役に立ちます。

上下巻あるので、ぜひ学習のおともにしてみてください。

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