【子供に伝えたい】記録だけじゃないイチローのすごいところ

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2019年3月21日、シアトル・マリナーズのイチロー選手が現役引退を発表しました。

日本で7年、アメリカで18年に渡って数々の記録を打ち立ててきたイチロー選手。

実は僕自身、16年前(小学2年生)に野球を始めたきっかけはイチロー選手のメジャーでの活躍を見たことでした。それから高校3年生の夏で野球を辞めるまでずっと、イチロー選手の真似をしてきたことがいくつかあります。実は野球を離れてからも真似をしていることがあるのですが、今回はそのお話を中心にしたいと思います。

イチローは、道具を大切にする

イチロー選手は、自分の道具を非常に大切にすることで知られています。試合での様子を見ていると分かることもありますが、見ていきましょう。

四球を選んだ時のバットの置き方がとても丁寧

以前、MLBの中継でイチローが四球を選んだ時、イチローがバットをグラウンドに貴重品を扱うかのように丁寧に置くシーンが話題になりました。その時にFOXテレビフロリダの実況が「私はイチローが丁寧にバットを置くシーンが好きなんだ」と発言したこともあり、日本でも話題に上がったほどです。

打席では、投手との一対一の勝負です。四球で出塁するとはいえ、ほとんどの選手がバットを投げて1塁に向かいます。そんな中、イチローは絶対にバットを投げません。実はこれはヒットを打った時も同じで、なるべくバットが傷つかないように丁寧に扱っています。

メジャーではこういった姿勢が賞賛されており、若手の選手には道具を丁寧に扱う選手も増えていきています。

僕はイチロー選手が大好きで、何度も動画を見ていました。そのため、「バットは丁寧に置く」のが当たり前だと思ってプレーしてきました。でもそれは普通のことではなくて、イチロー選手が作った道具への礼儀だったんですね。

バットケースにもこだわる

イチロー選手に限らず、野球選手の商売道具であるバット。本来であれば全員が大切に扱うべきものですが、メジャーリーガーは基本的に道具の扱い方が雑です。

イチロー選手は、バットケースにも強いこだわりを持っています。除湿シートを備え付けた専用のバットケースを常に使用し、バットを最高の状態に維持するようにしていました。木製バットは水分を含んでいると反発力が低下します。つまり、打球の質が悪くなります。また、湿っていると微妙に重さも変化します。この寸分の狂いすら許さない姿勢こそが、10年連続で200本安打を打てる選手の姿です。

イチロー選手の強いこだわりは、こんな形でも紹介されています。

メジャーでも道具を自分で手入れする

メジャーリーグにはグラブやスパイクを手入れする担当の人がいます。通常はその人に道具を預け、手入れをしてもらうのですが、イチロー選手は必ず自分で手入れを行なっていました。

道具は、自分が気づかない不調へのサインや体の使い方の間違いを示してくれます。例えばスパイクの痛み具合で、負荷をかける部位が違うからパワーを最大限に出しきれていないのかもしれないと気づくことができます。また、グラブはとても繊細な道具で、自分と違う人の手が入ってしまうと感覚が変わってしまいます。外野手は球際の捕球をミスしたらそれだけで1点が入ってしまう、極めて責任重大なポジションです。少しの狂いがチームの失点につながります。イチロー選手はプロフェッショナルとして、常に感覚を研ぎ澄ましていたのでしょう。

道具への感謝を忘れず、自分の体と同じようにケアをするその姿は、少年時代の僕のお手本でした。高校で野球を引退するまで欠かさずに道具の手入れをできたのは、イチロー選手への憧れ以外の何物でもありません。

また、全ての責任を自分が負う意識にもつながります。誰かに手入れしてもらった道具でミスをしたら、「あいつの手入れが悪かった」といって逃げ道ができてしまいますよね。自分のプレー全てに責任を持つことは、技術的な成長に必要なことです。

イチローは、準備を怠らない

いつでも入念なストレッチを行う

イチロー選手は試合の5〜6時間前には球場に入り、入念なストレッチを行います。これはスタメンで試合に出ることが少なくなったシーズンも変わらずに続けていたようで、マーリンズの監督は「彼はいつでもしっかりと準備をしてくれている。どんな時でも彼を起用することにためらいを感じたことはない」と言うほどです。

自分のパフォーマンスを最大化するために、他の人が面倒臭がってやらないことをやり続ける。これこそがイチロー選手の強さだと思います。

ルーティンを大切にする

打席に入って最初に行う、バットを前方に出して右肩の裾をあげる動作は、野球少年なら誰しも真似したことがあるのではないでしょうか?

イチロー選手にはそれ以外にもたくさんのルーティンがあります。食事のメニューも固定していた時期があるくらい、自分のパフォーマンスを維持・向上させるための努力は怠らなかったのです。

イチローは、目標を言葉にする

人から無謀だと思われても、言葉にする

先日の引退会見でも触れていましたが、「人に笑われてきたことを常に達成してきた自負がある」と言っていました。

少年時代にはプロ野球選手になる夢を笑われ、メジャー挑戦の際には首位打者を取ってみたいという夢を笑われてきました。でもそれを全て達成してきたし、それ以上の大記録を多数打ち立ててきたのです。

会見では最低でも50歳までプレーするという宣言は達成できなかったと言っていましたが、同時にその発言がなければここまで(45歳まで)プレーすることはできなかったと思うとも言っています。

高い目標を掲げ、人に笑われてきたイチロー選手。ただそれは、必要なことだったと振り返っています。有言実行を目指すために絶え間ない努力を続けてきたことがイチロー選手の凄さであり、私たちが受け継いでいくべき姿勢だと思います。

周囲からのプレッシャーを跳ね返す

イチロー選手にかかっていたプレッシャーは、正直言って僕のような人間では計り知れません。日本だけでなく、世界中の野球ファンから記録を求められてきた野球人生。シーズンで200本ヒット打つのが当たり前の選手なんて、この世に一人もいないわけです。

ちなみに、2018年シーズンのMLB最多安打はロイヤルズのメリフィールド選手の192本です。MLBの全選手が、シーズン200本安打を達成できなかったわけです。この時点で、イチローが打ち立てた10年連続200本安打という記録は、どんなにすごい選手でも2028年シーズンまで達成することはできません。そんな記録を「当たり前のように」求められてきた人の重圧は計り知れませんよね。

そんな中、イチロー選手は道具の手入れも入念なストレッチも行って、「プレーにかかる全ての責任を自分のものとして」、10年連続で達成してきたんです。

そりゃ、メジャーリーガーが賞賛しないわけがないですよね。

まとめ

イチロー選手の引退に際して、自分の野球人生の憧れだったイチロー選手の尊敬する点を挙げてきました。多くの人がイチロー選手の記録に注目してきたと思います。しかし、野球少年や野球少女には、記録だけじゃないイチローのすごさを感じて欲しいです。そしてイチロー選手の背中を追って、一人の人間としても成長してもらえたらと思います。

最後に、僕が今でも大事にしているイチロー選手の言葉を置いておきます。

「準備をするというのは、その日1日が終わった時に後悔をしない。言い訳の材料を作らない。1日終わった時に『あー、今日はあれをやらなかったな』とか『これをやっておけば良かった』、そういうことを1日が終わった時に思いたくないので、後悔しないためのものであると言えると思います。おそらくいい思い出、一番いい思い出ができるのは、僕が野球を辞めたあとじゃないかなと思っています。今は、昨日できなかったこと……が、一番悔しい思い出として残っています」

“The Art of Preparation”より引用

この言葉が、イチロー選手の強さを物語っていると僕は思います。だから、戦うフィールドは違えど、僕もこの言葉を胸にこれからも頑張っていきたいです。

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