【中小企業診断士二次試験対策】経営分析で見るべき指標を一覧にしてみた

中小企業診断士

経営分析の視点

経営分析は基本的は進め方が決まっているので、何度か過去問を解きつつパターンを把握するようにしましょう。

解きかたのポイント

問題全体を一度見て、何を求めていけば最後の問題が解きやすいかを考えてから最初の問題にとりかかることです。基本的に大問の構成は、最後の問題の答えを導くためのステップとしてその前の問題が出題されていることが多いです。

定量分析と定性分析

定量分析とは

定量分析は数値情報によりその量の大小の比較や傾向を分析するものです。数字を使うというイメージです。

定性分析とは

定性分析は内部環境・外部環境、競合の状況などを分析するものです。数字ではなく、地政学的な情報などを用いて分析するイメージです。

財務分析と事業分析

財務分析とは

財務分析は財務諸表の値を用いることで財務面から企業を分析するものです。PLやBSを読み解く力が必要になります。

事業分析とは

事業分析は事業に関する情報から分析をします。

経営分析の問われ方

特徴を問う

企業の経営状況の特徴を問われるケースです。問われるのは「問題点」「長所」「短所」の3つがほとんどです。

この3つの特徴を解答する上で必要になるのは、「良い経営状態とは何か」を知っておくことです。細かく言うと、粗利率は高い方がいいのか、負債比率は高い方がいいのか、などです。

そんなの分かるよ!と思う方もいらっしゃると思いますが、この辺を正確に理解していないと上記の特徴を答えることができないので、ぜひ覚えるようにしましょう。

原因を問う

上述の特徴が「なぜ」発生しているのかを問われる問題です。基本的に財務諸表から分析を行うことは同じです。しかし、その分析を切り口に定性分析の情報を解答することになります。

売上高経常利益率が低い(特徴・定量)のは、現地メーカーに受注を奪われつつある中、他社よりも設備維持に費用がかかっているから(原因・定性)だ」

といった解答になります。

改善策を問う

通常の問題構成では、改善策を問うのは最後の設問になったりすることが多いです。というのも、改善策を解答するためには、「特徴を発見」→「原因を探る」→「改善策を記述」の流れが必要だからです。

つまり、「ある数字が悪い時、与件の情報から何をどう修正すれば改善の見込みがあるか」を答える必要があるということですね。そのためには、財務諸表の数字が何と紐づいていて、それは与件のどの記述が対応しているのかを把握する必要があります。

経営分析でチェックすべき3つのポイント

収益性を見る指標

収益性を見る指標は、大きく分けて2つの観点があります。それは、「回転率」と「利益率」です。回転率は効率性の項目で詳述します。

代表的な利益率の指標

以下に挙げる利益率の指標がよく出題されます。というか、利益率の全てです。

基本的に高い方がいいですが、業界ごとに平均が異なるので、与件から同業他社や業界平均と比較して相対的に見るようにしましょう。

  • 売上高総利益率(粗利率)

販売する商品やサービスの競争力の高さを示します。

  • 売上高営業利益率

企業の本業における実力を示します。

  • 売上高経常利益率

資金調達コスト等も含めた、企業の総合的な収益性を示す指標です。

  • 売上高当期純利益率

企業の最終的な利益率を表す指標です。

効率性を見る指標

少ない投資で大きな利益を得る、設備の稼働率が高いなど、投下した資本をどれだけ利益に変えられているかを見る指標です。効率性は基本的に「回転率」で見ます。

代表的な回転率の指標

特に重要な回転率の指標は以下の2つです。

  • 総資本回転率

総資本回転率が大きければ大きいほど、少ない元手で大きな売上を上げている企業と言えます。業界によって水準が違うので、一概に単純比較することはできません。

  • 売上債権回転率

債権の回収効率を表します。簡単に言うと、売上をキャッシュにする効率の良さを示しています。お金の流動性が高く、健全な経営のためには必要です。ただし、こちらも業界によって異なります。

そのた、出題されやすい指標は以下です。

  • 自己資本回転率
  • 株式資本回転率
  • 経営資本回転率
  • 有形固定資産回転率
  • 棚卸資産回転率
  • 固定負債回転率

これらも効率性を測るために使用されるものです。全部数字が高い方がいいです。

安全性を見る指標

安全性を見る指標には、大きく短期の安全性を見る指標と、長期の安全性を見る指標の2つがあります。

短期安全性分析

短期の安全性とは、事業活動をしていくために必要な資金が用意されているかです。以下に代表的な指標を挙げます。

  • 流動比率

1年以内に現金化できる資産と、1年以内に支払い期限がくる負債の比率です。

200%以上が理想ですが、120%〜140%で健全な状態と言われています。

  • 当座比率

現金、預金、売掛け金、受取手形など、流動資産の中でもとりわけ換金しやすい資産を指します。

流動比率よりも厳しい基準になっています。不良在庫が含まれる可能性があるためです。

当座比率は、100%以上が望ましいとされます。

長期安全性分析

長期安全性は、将来的な倒産リスクなどを示すものです。

  • 自己資本比率

総資本のうち、返済の必要がない割合を指します。

返済しなくていいお金がたくさんあれば、それだけ安定した経営ができるため、自己資本比率は高い方がいいです。

業界によって判断基準は様々ですが、一般的に40%以上だと倒産リスクは低いと考えられます。

  • 固定長期適合率

固定資産に投資した資金を、返済の必要がない資金でどれだけカバーしているかを見る指標です。

こちらも業界で基準がありますが、100%以下であることが望ましいです。

  • 固定比率

固定資産に投資した資金のうち、返済の必要がない純資産でどれだけカバーしているかを指します。

固定長期適合率から固定負債を引いて計算するため、固定長期適合率よりも厳しい指標です。

100%以下であればかなり安全だとされています。

まとめ

経営分析で見るべき指標をご紹介しました。

この他にも、投資の経済性分析などではまた違った指標を使うことになるので、そちらについても今後解説していきます。

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