【財務・会計】①合格のための勉強の仕方と二次試験に向けて

財務・会計

中小企業診断士試験の財務・会計について書いていきます。中小企業診断士試験を受験予定の方はぜひご一読ください。

財務・会計は多くの人の鬼門になる

中小企業診断士試験の中心科目

財務・会計は多くの人が苦手とする科目です。経営を学ぶ学部は基本的に文系が多いですし、そもそも数字が苦手だという方が多いですよね。僕もそんなに得意な方ではないので、気持ちはわかります。

ただ、みんなが苦手ということは得意になれば武器になるということでもあります。ぜひしっかりと勉強して、自分の強みに変えていきましょう。

財務・会計の構成要素は科目名通り2つ

中小企業診断士試験における財務・会計は科目名にある通り、2つです。

財務(ファイナンス)

企業の意思決定の重要な部分の1つとして、ファイナンスがあります。

具体的には、投資意思決定、調達資金意思決定、利益分配の意思決定の3つです。

中小企業診断士は、これらをどう決めていけばいいのかアドバイスする能力が求められます。そのため、出題される問題も意思決定に関わるものが非常に多くなっています。

特に中小企業の場合は肝となる部分です。さらに、中小企業のみが申請できる助成金などの情報も押さえておかなければなりません。こちらは中小企業経営の科目で学びますが、体系的に知っておく必要があります。

会計(アカウンティング)

会計は、企業の財政状態を正確に確認するために必要な能力です。企業を経営していくにあたり、会計が正確でなかったり、不正をするようなことがあれば、融資をしてもらえなくなるなどのリスクがあります。正直、会計は基本中の基本です。公認会計士のように細かいところまで知っておく必要はないですが、簿記2級程度の知識は必須です。

会計は財務会計と管理会計に分かれます。財務会計はステークホルダーに対する報告などに使うもので、管理会計は経営陣の意思決定に関わる情報をまとめるために必要なものです。

中小企業診断士としては、どちらの能力も必要になります。基本的に決められたルールに沿って仕分けをしたり計算をすれば答えが導き出せるものなので、勉強量と成績が比例する傾向にあるのが特徴です。

一次試験突破の攻略ポイント

とにかく演習を繰り返すこと

財務・会計の勉強において、完璧はないものと思った方がいいです。

テキストで1項目勉強したらすぐに練習問題に取り組むという流れを繰り返すことで、自然と問題に触れる機会を増やすことができます。分からなければ解答を確認してみて、最初から解き直してみましょう。個人的な感覚では、何度も繰り返すことで「問題文の見るべきポイントが分かるようになる」のが大きいです。

解答スピードが向上するのはもちろん、解きやすい問題かどうかをすぐに測ることができ、試験本番で戦略的に問題を解くことが可能になります。

言葉で説明できるようにする

財務・会計では様々な言葉が出てきます。例えば、「インタレストカバレッジレシオは事業利益が支払利息などの金融費用の何倍であるかを示す指標」というような感じで説明ができると、いざ問題を解く際に混乱することが無くなります。

自宅で勉強する人は一人で先生になったつもりでブツブツと説明してみましょう。声に出すと覚えやすくなります。

とにかく、毎日解く

他の科目に比べて、財務・会計は「毎日触れる」ことが重要です。他の科目の勉強日だとしても、最低でも1問くらいは解くようにしましょう。毎日記憶が呼び起こされて、定着率が高くなります。

問題を解かなくても、5分くらいパラパラとテキストを眺めるだけでもかなり違いますよ。

二次試験対策にも直結

事例Ⅳは財務・会計から出題される

二次試験では大問が4つ出題されるのですが、そのうちのⅣは財務・会計の範囲から出題されます。具体的には、ある企業のストーリーが書いてあって、いくつかの財務情報が書かれています。それを分析したり計算したりして、最終的には意思決定の助言をする問題です。

正直いって大問Ⅳ以外は対策なしでも点数が取れる人は取れてしまいます。しかし、大問Ⅳはしっかりと試験対策をしていかないと手も足も出ません。

二次試験では確実に財務・会計の知識が必要になります。ちゃんと勉強しておきましょう。

過去問を確認しておこう

二次試験は財務以外は特に対策することはないのですが、解答の作り方や与件文の流れを理解しておくために、1〜2年分の過去問は確認しておくことをお勧めします。特に注意していただきたいのは、数値の扱い方です。一次試験は短い問題が多かったため、必要な数字が迷子になることは少なかったのですが、二次試験の問題文は長いのでどの数字を使うのか分かりにくくなります。この部分を意識して過去問を解いてみると、本番で動揺しなくなると思います。

株主のイメージで勉強をしてみる

先ほども少し触れましたが、財務会計は株主などのステークホルダーに企業の財務状況を報告するために必要なものです。ならば、株に興味のある方は株主の立場から分析をしてみるのもいいと思います。実際に、株トレーダーの皆さんは財務会計の知識が豊富です。どの指標がどんな状態だと買い時、売り時といった情報を常に追っているため、自然と勉強になっていると考えられます。

また、リアルマネーを運用していると勉強に対する覚悟が違います。吸収率も非常に良いので、ぜひチャレンジしてみるのもありだと思います。

まとめ

今回は財務・会計について、勉強の仕方を中心に書きました。

実際の内容についてもこれから書いていこうと思います。

今年の試験までに網羅的に書くのはおそらく無理なので、ぜひご自身でもテキストを購入したりスクールに通うなどして、試験勉強を始めていただければと思います。

中小企業診断士試験にオススメのテキスト

僕のオススメはこれです。

みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書

学習範囲の広い中小企業診断士試験において、テキストに求めるべきは

  • 網羅性(学習範囲が偏っていないか)
  • 視認性(ぱっと見のわかりやすさ)
  • 効率性(勉強したい時にすぐできるか)

この3つが非常に重要です。

その中でも、個人的には網羅性が特に重要だと思います。

一次試験はマークシート方式。ということは……

中小企業診断士試験の一次試験はマークシート方式です。つまり、頭の片隅にでも知識があれば、選択肢が呼水となって正しい答えを導き出せる可能性が高くなります。

マークシート問題において、正当の導き方は3つあります。

1つ目は、正しい答えをダイレクトに求めること。これは、答えを明確に知っている、もしくは答えの導き出し方がわかっている状態で可能です。本来はこの解答方法で全てに答えるべきなのですが、学習範囲が広ければ当然抜け漏れが発生します。どんなに勉強したって完璧にはできません。

2つ目は、消去法で解答を導き出すこと。選択肢のうち正しくないものを消していき、残った1つが答えになるというパターンです。この方法は選択肢ありきの解答手法ですので、完璧な力が身についているという訳ではありません。二次試験では苦しむ可能性が高いので、注意が必要です。

3つ目は、勘で解答すること。これはほとんど運任せの手法なので基本的にはオススメしません。ただし、せっかくの選択肢ですから、時間切れになるくらいならどの番号でも必ず塗りつぶしておきましょう。当たればラッキーだと思えば大丈夫です。

これらの解答方法を考えると、テキストの網羅性は非常に重要であるとご理解いただけるのではないでしょうか?頭の片隅にでも知識として残っていれば、消去法に役立ちます。勘で解答するにしても、確実に違うとわかる選択肢があれば、正解する確率は上がります。

やる気の出ない時でも適当にパラパラと眺めるだけで一定の効果があるテキストだと、意外と効果があったりするんです。こうした点から、上記のテキストをオススメしています。

【みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書】のここがいい!

フルカラーで見やすい

まず、非常に視認性が高いテキストになっています。中小企業診断士試験のテキストは文字の羅列になっているものも結構多いです。これは、論点が多く図解するのが難しいというのも理由の1つです。しかし、本書では可能な限りわかりやすく図解されており、馴染みのない分野でもイメージで覚えやすい作りになっています。

イメージできるってすごく大事なんですよよ。試験では7科目が問われるわけですが、例えば仕事で会計をやっている人も工場の生産方法について学ばなければいけないのです。全くの畑違いの分野だと、文字だけで書かれていてもイメージできないんですよね。そのため、フルカラーで図解が多いテキストはとても便利です。

科目別に分冊できる

中小企業診断士試験は7科目あり、どれも学習範囲が広いです。つまり、テキストもそれだけ分厚くなるということ。

持ち運びで苦労するのは非常にもったいないです。かといって、電子書籍にすると書き込みが不自由だったりして扱いにくいのも事実。本書は科目ごとに分冊して持ち歩くことで、その日に学習するテキストだけを持ち運ぶことができ、負担が軽くなります。

暗記用の赤シート付き

学生時代から暗記といえば赤シートという人も多いと思います。

特に中小企業診断士試験は暗記科目がとても多いです。スキマ時間を有効活用して暗記科目をこなしていかないと、結構厳しい戦いになります。

暗記科目のコツは、ほんの少しでもいいから毎日触れることです。電車移動や寝る前にささっと確認するだけでもいいです。毎日触れることで、その科目で何を学習したのかを忘れにくくなります。

側注が充実している

僕が重視している網羅性に関する部分です。本書では重要な論点を図解でわかりやすく説明しているほか、試験に出る可能性はあるけどそこまで重要な論点ではない部分を側注で書いてくれています。また、改訂版では最新の試験の出題傾向に合わせて側注を追記しているので、学習で重視すべきポイントがわかるようになっています。隅々まで読み込めば、きっと役に立ちます。

上下巻あるので、ぜひ学習のおともにしてみてください。

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